2020年3月3日火曜日

2.11平和をつくろう みんなの集会2020

   2月11日(火)佐久教育会館において『2.11平和をつくろう みんなの集会2020』が行われました。会場の大会議室には、150名ほどの参加者が集い、平和について、天皇制について学習しました。54年前の1966年、「戦前の『紀元節』の復活ではないか」と反対運動が起こる中、祝日法改正で「建国記念の日」となった2月11日に、平和を考える機会として11年前から佐久で集会が開催されています。今年は、渡辺賢二さん(元歴史教育者協議会事務局長、明治大学 平和教育登戸研究所 研究資料館専門委員)をお招きし、『天皇の代替わりと天皇制を考える』と題した講演をお聞きしました。 講演の中で、戦争につき進む時代に天皇制がどのように利用されたのかを解説して下さり、ご自身のお母様の持ち物だった資料(現在の「母子手帳」)を見せて下さいました。戦時中に妊娠すると、お腹の中の赤ちゃんは“臣民”であるので元気な子どもを産むように書かれていて、大変驚きました。また産まれた子どもには、立派な兵士となるよう記録を書き込むための「體力手帳(たいりょくてちょう)」が与えられたこともまた驚きでした。国家に簡単に利用されないように、しっかりとした判断をするため学習をしなくてはならないと思わされました。

 ※紀元節・・・明治6年3月に定められた国家の祝日。明治政府は国家成立の起源を「日本書紀」に記された神武天皇即位の西暦紀元前660年2月11日と定めた。歴史的根拠の非科学性と軍国主義の復活に通じるという批判もある。



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